【体験記】朝起きられなくなって

 

私は中学校1年生の時に不登校になってしまいました。理由は起立性調節障害という病気にかかってしまったためです。

最初は、朝起きることが辛くなり学校に遅刻するようになりました。その後、学校に時々休むようになり、その頻度が早くなっていきました。

完全に行かなくなったのは中学校1年の冬休みの頃です。家では基本寝るかゲームをするかのどちらかで家からあまり出ない生活が続きました。周りからどう思われているのか、これからどうして行けばいいのか何も分からないまま悶々と日々を過ごしていました。

先の見えない中で自分のことをしっかり考えることができたのは、母のおかげです。

母は僕のことを見守ってくれました。怒るのではなく話し合い、僕のしたいようにやらせてくれました。いつも通りの態度で接してくれました。それだけの事が僕にとっては何よりも有難いことでした。親の目線からすれば、「放っておく」というのはとても心配になる事だと思います。何か言いたくなるのも当然のことですし、怒りたくなったこともあったでしょう。ですが、母は良い意味で放っておいてくれました。僕の自主性を信じてくれたのだと思います。

こんな僕をここまで育ててくれた母にはとても感謝しています。そしてこれからもこの気持ちを忘れず、恩を返すことができるように頑張ります。

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