【体験記】母に言われて救われた言葉

 

私が不登校になったのは中学一年生のときでした。

小学生の頃から大人数の輪に入るのが苦手でよく保健室で過ごしていましたが、中学にあがって本格的に不登校になってしまいました。しかし、周りの人には比較的恵まれていて、家族も担任も友達もあまり深く追求しないでくれました。特に家族は、私が家にいてもいつもと変わらず接してくれました。

親が休みの日には美術館やミュージカルなどに色々なところに連れて行ってくれたり、遅れてる分の勉強を教えてくれるようなところを探してくれたりと、私のために色々してくれました。たくさん迷惑をかけてしまいましたが、本当にありがたかったです。

不登校中に親と話す機会も増え、今後どうしたいのかなど話すこともありましたが、その時母に言われた言葉で、はっきりと覚えているものがあります。

それは「あなたは他の子と違って、不登校になっちゃった子の気持ちも理解して優しく接してあげることができるんだよ。だから不登校になったことは無意味じゃないと思うよ。」という言葉です。焦ってしまうこともあったので、その言葉に本当に救われました。

学校の先生も「自分で決めることに意味があるから。自分で決めな。」と言ってくれて、自分の意思で『お昼だけは別室でもいいから学校に行く』などルールを決め、少しずつ学校に行く機会を増やすことが出来ました。

中学3年生になって進路に悩んでいる時には、近くで学校説明会があると教えてくれて、その時に全寮制高校という存在を知りました。

高校に入ってから、今では毎日しっかり学校に通うことができています。不登校の時にだいぶ崩れてしまっていた生活リズムも改善され、中学生の時の私には想像もできないくらいちゃんとした高校生活を送れています。親にはたくさん迷惑をかけてしまいましたが、今後親孝行をできるように心がけて卒業まで頑張りたいと思います。

 

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