「イチゴ狩りがきっかけで」中2から不登校(女子)

 中学校で吹奏楽部に熱中していた私が、急に吹奏楽部の人間関係が嫌になって不登校になりました。コンクールに向けての練習がきつくなって、部活の雰囲気がピリピリしてきたことが耐えられませんでした。先輩たちが喧嘩をするようになり、後輩にあたっていました。ただですらキツイ練習でしたが、練習後の雰囲気も嫌になりました。

「あ〜、もう、行かない!」ある時、帰り道で強く思いました。そして、翌日から不登校になりました。

それからは、朝10時くらいに起きて来て、テレビをつけてぼーっとして、Youtubeで面白そうな動画を順番に見て、寝て、の繰り返しでした。

だらだらした生活をしていたのを心配して、お母さんに何度も注意されました。その度に親子ゲンカになっていました。

人目が気になって、外に出ることもできません。夜になっても「なんで私は休んでいるんだろう」と嫌な気持ちが出て来たので、なかなか眠ることもできませんでした。結局またスマホを触っていると、SNSで学校生活を楽しんでいる友達の写真が出て来ました。わたしだけ取り残されているような気がして、死にたくなりました。

そんな私を見かねて、お母さんも何も言わなくなりました。普段は、そっとしておいてくれました。ある日「いちご狩りに行こうか?」とお母さんに言われて「行きたい」とついて行きました。久しぶりに外出して、美味しいイチゴをたくさん食べて、とても気分がリフレッシュしたことを覚えています。

そこから、家族やお母さんと外出することが多くなって行きました。

「今日は、三重県に行こう。伊勢神宮にお参りするついでに、高校も見学してみない?」と誘われました。私にとっては、伊勢神宮がメインだったのですが、お母さんにとっては高校見学がメインだと気づいたのは後からでした。

学校見学を終えて「どうだった?」と聞かれましたが、「早く、伊勢に行こうよ」と無視をしました。全寮制高校に行くことはその時は全然イメージしていなかったからです。

でも、帰ってきてしばらくしてから「やっぱり、寮に入るぐらいしないと、今の生活から抜け出せないんじゃ?」と悩み始めました。

冬になって、お母さんに「高校どうする?」と言われた時には、全寮制で頑張ってみるということを伝えました。

 

それから、寮生活がスタートし、1週間もすれば友達ができて、吹奏楽部に入部し、、、、気がつけば高校2年生になりました。可愛い後輩もたくさんできて、学校生活が充実しています。あのとき、イチゴ狩りに誘ってくれたお母さんに感謝しています。

 

(高校2年生女子)

 

 

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