【体験記】いじめに耐えきれなくなって

耐えきれなかった

私は、中学二年生のころから不登校になりました。その理由は同級生からのイジメによるものでした。これは、小学三年から続いていて、どんどん耐えられるものではなくなっていました。イジメの内容は、「○○菌が移る」という旨の発言や、自分自身の身体的特徴に対しての発言がありました。また、最も心を傷付けたイジメとして、私の名前によるものがありました。イジメにより、自信の感情を抑制することができずに、他の物に当たってしまうこともよくありました。

 

そんな生活の中で一番の支えになったものがあります。それは家族や友人の存在です。その人たちのおかげで、かろうじて学校に行くことができたのだと思います。ですが、中学生になってから、小学生の頃にできた友人が減ってしまいました。それでも、しばらくの間は学校に行っていました。ですが、夏休みという長期休みの沼にはまり、不登校になってしまいました。

 

クラブ活動が支えだった

不登校になってからは、教室に入ることはできませんでしたが、クラブ活動は続けることができました。毎日の練習や大会に向けての準備が唯一の心の支えでした。ですが、中学3年生の最後の大会が終わってから、何もすることがなくなってしまいました。

 

不登校時代での心の支えは、家族や友人ではなく、ゲームや本、楽器のような娯楽になりました。かつての支えは自身を押し潰す重荷となり、学校へ向かおうとする足を引きずるものになりました。なぜなら、一度苦しみから逃げてしまうと、次から立ち向かおうとは思えないからです。そして、学校には行かず、自分の好きなことしかしないようになりました。

 

オープンキャンパスでスイッチが入った

さて、私がそんな状況から脱出できたのは、外部からの助けがあったからです。積極的に話しかけたり、いじめを解決しようとしたり、好きなことをさせるようにしてくれたりする人の存在のおかげです。初めは誰とも関わりたくありませんでした。心も荒れんでまともな考え方すらできない状態でした。それでも、奥底では助けを求めていました。そして、人と話したくなり、心も落ち着いて、自分に素直になれました。

 

また、親が探してきてくれた学校のオープンキャンパスに行った時、吹奏楽部の演奏を聞いてスイッチが入りました。そこから「高校に行って音楽がしたい。大学に行きたい」という希望を持つようになり、高校進学を決断しました。

 

おすすめ