「転校して抜け出せた」(中学1年生から不登校を経験、男子)

「不登校になった原因は?」といわれても、特に見つかりません。教室で何か嫌な事があったわけでもなく、クラブが嫌になった訳でもありません。何となく学校に行く事がいやになったのです。

そして、ある日「頭が痛い」と言ってずる休みをしてしまいました。その日からだんだんと休みがちになり、中学1年の2学期には完全に学校に行かなくなりました。

親は心配をして、病院に連れて行こうとしたり、カウンセラーの先生にあわせようとしました。でも、病気じゃない事は自分でよくわかっているので行きませんでした。父にはよく「学校に行け、行かないやつは社会のくずだ」とおこられました。

僕はわかっていました。でも、行こうにも行けなかったのです。

それからだんだんと人目に触れるのが怖くなり、外出も出来なくなってきました。夕方に起きてきてネットゲームをして過ごしていました。そして朝方、親が起きる前に寝ました。そんな不規則な生活をしばらく続けていました。

ネットやゲームをするのも飽きて来て、ぼーっとすることが多くなりました。とにかく眠くて、一日のほとんどを寝て過ごしていました。

 夏休みの終わり頃、親が突然「三重県の学校に見学に行こう」と言い始めました。いやいやながらついていくと、そこにはとても広い学校がありました。桜丘高校の先輩が寮の中などを案内してくれたのですが、僕は一言をしゃべらず下を向いたままでした。先輩も不登校を経験していて、東京からやってきたけど今は大学を目指して頑張っているという話をしてくれました。それでも僕は何もしゃべりませんでした。

家に帰ってからだんだんと「このままじゃだめだ」という気持ちが出てきました。今の自分の状態が許せなくてイライラしていたのを覚えています。

中学校2年生が終わるころ、親に「転校したい」と言いました。それからはあっという間でした。転校試験を受けて、寮に入り、気がつけば高校1年生になりました。きっと今の僕を見て「不登校」だったと思う人はいないと思います。

(高校1年生男子)

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