「だったら休もう」高1から不登校(男子)

私は高校1年生の時に不登校になりました。理由は頑張ることの意味を失ったからです。

今振り返ると、地元では進学校と言われる中高一貫校になんとなく入学しました。勉強が好きなわけでもなく、頑張る意味も分からないのに学校に行って何になるのか。

「だったら学校休んだろっ!!」と思ったところから、私の不登校生活が始まりました。

実際に学校を休むと、楽しいこと楽しいこと、ゲーム、TV、音楽、遊びたい放題、しかし、この表面上の楽しさは、実は意味が無く薄っぺらなものだということに気付かず、結局は勝手にのめりこんで苦しいことから逃げているだけでした。当時の私は、次第になんとも言えない敗北感に駆られるようになり、それらは諦めや後悔に変わって行きました。

私の最初にして最大の挫折です。

学校は、体育や行事、給食そして部活のためになら行き、それ以外をするときは、苦痛でしかありませんでした。友達は良い人ばかりで、先生だってとても親味な方ばかりでした。とても楽しかったのですが、彼らと一緒に過ごすために勉強だって頑張ってやろうとは到底その頃の私には思えませんでした。寧ろどうにもならないのだから仕方がないとさえ思っていました。

そんな私の転機は、今の寮のある高校に入ってからです。

最初は何となく頑張るから始まって、次は評価のため、次はなぜ頑張るのかを日々考えながら、今は自分が考える理想のために頑張って行けるようになりました。気付けたもののまだものにできない。取り逃がしているものがまだまだある。これからは得られるものを得て、できることをやる。そしてできてないこともできるようになる。そうすれば、今到達できない域にいつかは到達できるのではないかと考えています。

頑張ることの意味がわからなくなった自分が、生きることの意味、人間に備わる力強さ、感謝、我慢の大切さなど、今の高校に入学してなければ、私はこれらの真価について間違いなく気づかなかったと思います。

(高校2年男子)

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