「会話しなくても生きていける」(中学2年から不登校、男子生徒)

小学校のときは、普通の子供だったと思います。友達もいて塾にいったりして普通でした。でも、中学校にいってから何か違和感を感じながら生活を送っていました。

クラスで騒いでいる生徒を見ると、いつも嫌な気持ちになり関わりたくないとどんどん思うようになりました。そして、休み時間や放課後は誰とも喋らずに小説ばかり読んでいました。「人間は、会話なんてしなくても生きていける」と頭の中でいつも考えていました。自分から誰かにしゃべりかけることはありませんでした。

会話することに意味がなくなり、授業を受けることに意味がなくなり、学校に行くことに意味がなくなっていきました。そして気がつけば家でいつも本を読んでいる状態になりました。

そんな私の姿を見て、家族は焦っていました。母はヒステリックになり、祖母も小言ばかりを言うようになっていました。「家族と会話しなくても生きていける」と思った私は、家の中でもだれともしゃべることはありませんでした。

このようなどうしようもない状態から抜け出すことができたのは、小学校のときの友達のおかげです。私が学校にいっていないことを知った友達は、毎週末になると遊びに来てくれました。一緒に外出することもよくありました。友達とは本当にいろんなことを話ししたと思います。

中学3年生になって、進路を決める時期になりました。友達と一緒に地元の高校を見学に行きましたが、何か自分には合わない気がしました。学校や教室の雰囲気に違和感を感じてしまったからです。また、休んでしまう不安もありました。そこで学校の先生の紹介もあって、全寮制の高校に進学することにしました。

いま、私は高校2年生になりました。寮生活を1年以上経験して、自分でも驚くくらい変わったと思います。いまでは、人と会話することは苦になりませんし、自分から話しかけられるようになりました。

(高2男子)

 

 

 

 

 

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