「お父さんのおかげ」(中学2年から不登校、男子生徒)

僕が不登校を抜け出せたのは、お父さんのおかげだと思っています。不登校になってもいつもと変わらず普段通りに接してくれたお父さんがいてくれたから今の僕があります。

中学2年生で不登校になって、僕は毎日お母さんに怒られていました。「学校に行きなさい?」「今日もいかないの?」ともともと過干渉だったお母さんがどんどんひどくなっていったと思います。中学校の先生が「放課後、誰もいない時に学校にきなさい」と言うので、しぶしぶ行ったことがありました。帰ってくると母が「どうだった?明日はちゃんと行けるよね?」と言ってきたので「うるさい!」と怒鳴って結局それから部屋にこもるようになりました。

そんな僕の相手をしてくれたのが、昔から優しいお父さんでした。お父さんは学校の話はほとんどせずに、なぜ休んでいるのかも聞きませんでした。そして、休日になるとよく連れ出してくれました。ある夜、いつもより早く帰ってきたお父さんが「今日は、夕飯を食べに行こう。」と僕を連れ出してくれました。でも、ついたのはレストランではなく中学校でした。クラスに行くと、待っていたのは担任の先生でそのまま3者懇談をすることになりました。ぼくは下を向いてずっと黙っていましたが、お父さんが熱心に先生の話を聞いていました。

学校からの帰り道にお父さんが謝ってくれましたが、僕はずっと黙っていました。お父さんは今まで何も言わなかったけれど、本当は進路のことや僕が休んでいることをすごく心配していたことがわかり、とても恥ずかしくて辛い気持ちになりました。

その日から、真剣に将来のことを考えるようになりました。このまま不登校を続けていても仕方ない、本当は高校に行きたい。いつまでも両親に頼っていていいのか?自立したほうがいいのでは?と本当にいろんなことを考えました。数ヶ月後にはお父さんに「高校に行きたい。」と言い、親子3人でいくつか学校見学をしました。

高校に入ってからも、あまりお父さんとは話せていませんが、僕が抜け出せたのはお父さんのおかげだとおもっています。

 

 

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